3月に入りましたが、先日は寒波の流入で茅野市も春の大雪となりました。今年は雪が少ないと油断していたところでこの積雪、各所雪かき対応に追われ大変でしたね。現在は道路の残雪はほとんどなく、緩んだ寒気に春の訪れを感じるこの頃です。
さて、先日社員さんより、面白い氷の柱を教えていただきましたので掲載したいと思います。

\どん/(社員さん提供)
社員用駐車場からC棟に向かう道中、川を渡る橋の左手に見ることができた氷柱です。水道管から流れ出る水の周りを氷が覆っていました。この「下から伸びるつらら」は、寒気の影響で日々成長を遂げていました。

成長
なぜ上からではなく、下から凍るのでしょうか。
これには、”過冷却”状態の水が影響していると考えられます。
水の凝固点(凍りはじめる温度)は0℃です。ふつう水温が0℃になると、水の中に氷の種となる小さな結晶(氷核)ができ、水はこれをきっかけに凍り始めます。しかし、この氷核ができないまま0℃以下になった水は、凍らずに液体の状態を維持することができます。これを過冷却と言うそうです。水が過冷却状態となる条件は、「ゆっくり均一に冷やされる」こと。そして過冷却の水は、何らかの衝撃が加わると一瞬で凝固してしまいます。

上から見ると穴が開いて水の通り道になっていました!
今回は、水道管の水が過冷却の状態で流れ、川面に接触した衝撃で凍り付く、ということが繰り返され、このように「下から伸びるつらら」になったのではないでしょうか。
ちなみに、過冷却の水がもたらす自然現象「雨氷」についても過去の投稿で紹介しておりますので、併せてお楽しみください!↓
現在は、春を思わせる陽気に「下から伸びるつらら」は溶けてなくなってしまいました。少し残念ですが、また来冬も面白い氷が見られることを期待します♪