2月に入り、雪が降りました。
新雪の道路には、厳冬期をたくましく生きる野生動物たちの足跡が残されています。
野生動物の様々な痕跡を追い、その生態について観察することを『アニマルトラッキング』と言います。
今回は足跡を追って、FPL周辺のアニマルトラッキングをしてみました。
早速見つけたのはこの足跡。
指が4本、爪跡もあることから、タヌキの足跡と推測しました!

指が4本

1・1・2・1・1・2…
足跡のつき方からみると、駆け足しているようですね。
FPLの森に生息するホンドタヌキについては、以前当ブログで紹介しています。
この寒い冬でも元気に生活しているということが足跡からうかがえます。
タヌキの足跡を追って歩いていくと、また別の足跡を見つけました。

ひづめの跡
ひづめを持つ動物は、「シカ」「カモシカ」「イノシシ」が思い浮かびますが、これはどの足跡でしょうか。
唯一、イノシシには副蹄の跡がつくのでわかりやすいそうですが、雪の状態が悪く、アニマルトラッキング初心者には判別不可でした…。
ちなみに、シカとカモシカの足跡はほとんど同じなので、足跡だけでは上級者でも判別が難しいようですよ。
続いてこちら。

小さい前足と大きい後ろ足
これは二ホンノウサギの足跡です。
後ろ足を前足の前に着く独特の歩き方をするので、足跡もすぐにわかります。
雪が薄いところには、肉球の跡までくっきりとついていました。

C棟脇から続いています
FPLのノウサギについては、以前より社員さんから目撃情報を多数いただいておりました。
しかしながら、筆者はまだ見たことがありません…。
こちらは、去年の6月頃、社員さんに提供いただいたFPLの二ホンノウサギの写真です↓

小さな子ウサギ
一般的にウサギは、明け方や夕方に活動する「薄明薄暮性」の動物ですが、この二ホンノウサギは夜行性だそうです。
警戒心がとても強いため、じっくり観察するのは至難の業!
FPL周辺ではしばらくの間目撃情報が途絶えていたので心配していましたが、冬も元気に生活していることがわかり安心しました。
普段頻繁には見られない野生動物たちですが、わたしたちのすぐ近くで生活しているということが足跡から実感できますね。
雪が降った日は、雪面についた痕跡を辿ってみるのも楽しいですよ♪