※この記事には虫の写真が掲載されています。苦手な方は閲覧にご注意ください。
敷地内でミヤマクワガタを発見しました。立派な冠をもったオスの個体です。
ミヤマクワガタは、頭部にある王冠のような突起(耳状突起)と、体に生えた黄金色の細かい毛が特徴的なクワガタです。深山(ミヤマ)の名がつく通り、主に標高の高い山間部や冷涼な環境に生息しています。コナラ、ミズナラ、クヌギ、ヤナギなどの樹液を好み、昼夜問わず活動するそうです。
近年の猛暑や広葉樹林の減少から、生息個体数は減少しつつあるということで、なかなかレアな発見でした。こちらの個体は会社関係者によって保護され、現在大切に飼育されています。

立派な大顎を持つ個体でした
ミヤマクワガタは、大顎(ツノ)の形によって下記の3つのタイプに分類されるそうです。
①基本型(エゾ型):第一内歯(アゴの内側の突起)が短く、先端の二又が大きく開く(北海道や寒冷地に多い)
②フジ型:第一内歯が長く、先端の開きが小さい(関東以南の温暖な地域や低地に多い)
③ヤマ型: 基本型とフジ型の中間的な形態
遺伝的な別種ではなく、幼虫期の温度環境により変化するとのこと。
今回見つかったミヤマクワガタを、AIに判定してもらいました!
【大顎】第一内歯(大顎の途中にある一番大きなトゲ)が比較的長く、先端の二股も発達している「基本型(フジ型)」または「エゾ型」の美しい特徴を持っています。
【耳状突起】ミヤマクワガタの最大の特徴である頭部の「冠(耳状突起)」がしっかりと隆起しており、小型個体ではないことが分かります。
【状態】全体的に綺麗な茶褐色で、体表の細かい金色の毛(微毛)も適度に残っており、羽化から極端に時間が経ってボロボロになった個体ではありません。
【大きさ】写真の背景(コンクリートやグレーチングの網目)との比率から推測すると、体長はおよそ60mm〜65mm前後の中型サイズと見受けられます。
ちなみに、大きさが70mmを超えてくると希少価値がぐっと上がるようです。今回のミヤマクワガタは一般的な大きさの範囲内で、比較的若くきれいで標準的な個体とのことでした。
また、別の日にメスも発見されたという情報もありました!ミヤマクワガタは、平地や都市部では生息していない昆虫。FPLの豊かな自然を象徴するクワガタに会えてうれしく思います(. ❛ ᴗ ❛.)
クワガタのほか、最近の暑さでエゾセミも元気に鳴いており、社員さんからは羽化に関する情報も頂いています!
こちらは、羽化するために土の中から出てきたところを発見され、撮影された写真です。

社員さん提供
抜け殻はよく見かけますが、動く幼虫を見られるのは珍しいですね。これはエゾゼミという種類で、ミヤマクワガタ同様、山間部に生息するセミです。
夕方土から出てきた幼虫は夜の間に羽化し、羽を乾かしてから朝飛び立つのだそう。早朝は羽を乾かしているセミの姿を多数見かけます。

社員さん提供

羽化してしばらくは全体的に緑色をしています
8月に入り、いよいよ本格的な夏が始まりますね!虫たちの動きもいっそう活発になる時期ですので、アンテナを張って観察を続けていければと思います♪

社員さん提供